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Triga and Mana (トリマナ),ピアノソロ,作曲,読み物

朝の風景 -Triga and Mana 1st Suite No.3-

ちゃおっす(*´ω`*)
りとです(*゚∀゚*)

現在、「今まであった曲に歌詞をつけて、UTAUで歌わせて新曲にする」ということをしております( ´ ▽ ` )
時間をかけて、少しずつ作りながら完成させて、披露したいと思います(`・ω・´)

今回ご紹介の曲は「朝の風景」です。
タイトルから察してくれる方もいらっしゃるでしょう!
自作の物語「Triga and Mana」のトリガのテーマからの続きの曲ですよ!(・∀・)

今回はしっかり物語付きです( ´ ▽ ` )
順に見たい方はこちらから第1章に掲載していますので、そちらからよろしくです(・∀・)

では、物語とともにお聴きください(*゚▽゚*)

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【第1章:「出会い」(1-1)】
曲名::「朝の風景」

 誰の身にも平等に、今日も朝日は昇る。薄紫色の空の端。顔を出した太陽から、明るい日差しの波が流れてくる。
この少年にも、その波は当然のように届く。光にまぶたを刺激されて、少年は目をギュッと結ぶと、「まだ起きたくない」と言うように、さっきまで抱きしめるように握っていた布団で、頭をすっぽりと覆う。
季節は夏。静かな朝の中、家の近くにある大きな木にとまった小鳥たちが、朝の会話を楽しんでいる。・・・その声に反応するように、少年は小さく寝返りを打った。1階からはトントントンと、小気味の良い料理の音が聞こえてくる。
少年の部屋は二階。もっともその部屋は「子供部屋」と呼ばれ、4つ歳の離れた兄に占領された・・・少年にとっては、ただ「寝る部屋」と化した場所になっているのだが・・・・・・
ちょうど二段ベッドの上のほうで寝ている兄が、備え付けのはしごを降りてきた。少し眠そうだが、彼は邪魔者を部屋から追い出したいらしく、下の段にいる弟に声をかけた。
「飯だぞ。起きろ・・・。」
自分も半分眠りながら、彼は弟を部屋から追い出すために弟の布団をはねのけた。う~んと言いながら、弟はぼやけた兄の顔を見る。
「お・・・はよぅ・・・」
彼の名前はトリガ=クゥス。風の珠の守護者で、歳は十四才。母親と兄との三人暮らしだ。
2年前には口うるさい姉もいたが、いまでは都会に出稼ぎに行っていて、ほとんど帰ってこない。姉は、「働くことができる」ことが好きらしい。
トリガの家は、人の寄り付かない風の神殿と街の間。と言っても、街からは程遠く、住宅街ですらない。神殿に行くほうがまだ楽なほうだ。一面、土と石だらけの場所にあるので、当然周りに仕事もなく、姉は出稼ぎに行って家計を助けているのである。もちろん父親も街で働いている。
半年に一度帰ってくるか、帰ってこないかもわからないような姉に比べ、父親は週に一回、必ず土曜日の夜に帰ってくる。日曜日には父とも団欒できるので、三人で暮らしているといっても、トリガに寂しさはなかった。

「先に行くぞー。」
 目の冴えてきた兄はさっさと一階に降りていった。下から「おはよー!」という母の元気な声が聞こえる。トリガは声に反応するようにむくりと起き上がり、パジャマのまま一階へと降りた。
「おはよー!」
母がさっきと同じトーンで朝の挨拶。太陽のように明るい母の声は、トリガの目覚ましにはちょうどいい。兄は、いつも少しぶっきらぼうにあいさつをかえすが、この声がないと朝が始まった気がしないトリガには、一日の大切な習慣。母のことももちろん好きなので、にこやかな母の声に笑顔で「おはよう」を返し、おいしそうな料理の並ぶ食卓の、兄の隣のいすに腰をかけた。
毎日の朝の風景。
トリガはこの決まりきった日常が何よりも好きだった。この毎日に嫌気が差したように出て行った姉は、会うたびに「早く街に出ろ」と言うが、活発な姉と性格が真逆のトリガにそれは考えられなかった。母の世界一おいしい料理を捨ててまで、街に行く価値などないと思っていたからだ。
今日の世界一の料理は、鮭のムニエルに、特製コンソメスープ、新鮮なサラダに母お手製のロールパン。サラダにはやはり母特製の、おいしいドレッシングをかけて食べる。どれも最高のおいしさで、どんな眠気もばっちりさえてくる。
「ごちそうさま!」
 料理を食べ終わるとトリガは階段を駆け上り、せかせかと出かける準備をはじめた。お気に入りの緑の服に少しすその長いズボンを選び、気持ちを高ぶらせる。遅れてご飯を食べ終わった兄も子ども部屋に戻ってきて、そんなトリガを見てこう聞いた。
「今日も神殿に行くのか?」
「そうだよ!やっぱ、なんかあそこ落ち着くからさ。」
トリガは毎日のように風の神殿に遊びに行っていた。特に何もないところだが、珠守(たまもり)であるがために、人々に阻害されがちなトリガにとって、誰もやってこない風の神殿は、まさに「理想郷」。誰にも邪魔できない自分だけの世界だった。

「兄ちゃんも来る?」
兄は少しぶっきらぼうだが、誰かにいじめられたり、自分が思い悩んでいたりしたとき、必ず味方になってくれる。優しい言葉をかけてくれる。トリガは、なんだかんだ言いながらもやさしい兄が、大好きだった。「理想郷」に兄がいても、そこが理想郷なのに変わりはなかった。だからこの時も、気遣いとかではなくて、自然に兄を誘っていた。
「いや。おれは部屋でごろごろしとくよ。大体・・・お前一人で神殿に行くのが一番好きなんだろ?」
兄の言うことは正しい。やはり、神殿の雰囲気は一人で味わうからこそ良い。兄の気遣いに、笑顔で「わかった」と答え、再び準備にとりかかる。こ
れも毎日の朝の風景。こんな何気ない会話、優しい兄も含めて、トリガはこんな毎日が大好きだった。

「今日は、父さんが帰ってくる日だから早めに帰って来いよ?」
兄の言葉に「うん」と頷き、トリガは階段を駆け下りると「行ってきまーす!」といいながら勢いよく家を後にした。母の「気をつけてねー」という言葉が遠くから聞こえ、トリガの気持ち(テンション)は神殿に向けて一直線に向かっていく。
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以上です(*゚▽゚*)
やっと主人公が出てきました( ´ ▽ ` )
早くヒロインも出せるようにせねば・・・。
これからも、シリーズものとして頑張っていきたいと思います( *`ω´)

でわでわ!(*゚∀゚*)

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りと456

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