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Triga and Mana (トリマナ),ピアノソロ,作曲,読み物

まっしろなおんなのこ -Triga and Mana 1st Suite No.5-

こんにちわ(´・ω・`)
たまには普通に挨拶してみました(*´▽`*)
現在、UTAUの新曲作成が絶賛進行中です!(*゚▽゚*)
今回は、絵師のrinetさんと動画担当のコラテさんに頼んでしっかり動画作成もしているので、乞うご期待です!(`・ω・´)

さて!今回は自作の小説Triga and Manaの続きと、その曲をご紹介!
今回はついにヒロインのマナちゃんが登場です!(*´▽`*)
(名前はまだ出ませんが・・・)
では、りとの描いたマナの絵をご紹介しますー!

マナ

はい!こちらですね(´・ω・`)
描いたあとに気づいたんですけど・・・マナの髪が銀色っていう設定を忘れていました(;´д`)
この絵を脳内変換して見ておいてください(^^;
では、ヒロインの姿もわかったところで、本編をどうぞ!

**********【第1章 「出会い」その4】**********
ペタ。ペタ。ペタ・・・。
かすかに、しかし確かに、トリガしかいないはずの神殿に裸足の足音がこだましている。
静かな空間に聞こえる違和感。トリガがその音に気づかないはずはなかった。
近づく足音に少し驚き、トリガはサッと立ち上がった。
――――兄ちゃんがきたのかな・・・?でも・・・なんで裸足・・・?
妙な違和感。「来ない」と言った兄が来るはずもないことはわかっていた。
「知らない・・・人・・・?」
しかし、この神殿には風の守人しか入れてはいけない。
それが古からの掟。
珠を守ることさえも忘れてしまっては、守人はただ”忌み嫌われるだけの存在”。
彼らは人間にどんなに嫌われても、この掟だけは守らなくてはならなかった。それが自分たちの存在理由。それだけが自分たちの生きる価値だと考えていた。
幼い頃から育った環境。トリガも、例外なくこの感情を抱いていた。それだけに、今のこの状況を恐れた。
呆然と立ち尽くし、神殿の入口の方に目が釘付けになる。
全身が心臓になり、脈打つ感覚。トリガの頬に汗が伝う・・・。
緊張の中、トリガの視線の先に白い人影が映った。

女の子だ。

そこにはトリガの知らない女の子がいた。自分よりも二つ、三つほど年下だろうか。銀色に輝く髪と真っ白なワンピース。白い肌も相まって、ひときわ目立つ首元の赤いチョーカー。そして、吸い込まれそうな澄んだ青い瞳。
トリガにさっきまでと別の感情が生まれていた。味わったことのない、むずむずとする不思議な感情。
単純に女の子のことをかわいいなと思った。でも、そのかわいいと思う感情が、今まで感じたことのある「かわいい」とはなにか違った。

ドキドキする。

一瞬で真っ白になったトリガの頭に浮かんだのは、そんな意味不明のセリフだった。その言葉の”よくわからなさ”に、逆に、少し冷静になったトリガは、神殿に入ってきたときのことを思い出して、”秘密の入口”の扉を閉め忘れていたことを思い出した。
さっきまでは焦っていたが、この女の子なら大丈夫そうだ。彼女の見た目は、無害としか思いようのないか弱さだった。
ひとまず、事情を聞かなくては・・・そう考えたトリガは、いつの間にかカラカラに乾いていた喉で、飲みにくそうに唾を飲み込んだ。

「どっ!・・・どうしたの?こんなところで・・・・・・」

裏返る声。
トリガは自分の出した声に驚き、「あれ?女の子と話すのっていつぶりだっけ?」と、今まで会話した女の子の顔をとっさに思い出そうとした。街におつかいに行った時のレジのおばちゃんの顔が頭に浮かんだ。
――――お会計のときに「○○リル(この世界の通貨)になります」って話したぞ。確か。
いろいろと的はずれ。
トリガは正直言って、家族以外の女の子とあまり話したことがなかった。いや、女の”子”と話すのはこれが初めてだった。
そのことに気づいたからなのか、それともそれとは無関係になのか、トリガは急に顔が熱くなるのを感じた。顔が熱くなるような体験なんて滅多にしないので、トリガは自分の顔が真っ赤になっていることに気づかないまま、目をまんまるくして女の子を見た。

クス。っと女の子から息が漏れる。とたんに、さっきまでさみしそうにしていた女の子が、ほほを軽く赤らめ、にこやかに微笑んだ。
その表情の変化に釘付けになってしまったトリガ。彼は、さっき自分が何を訊いたのかすらすでに覚えてはいなかった。

「とびらが・・・開いてて・・・。」

女の子が感じていた緊張は、トリガのおかげで緩和されていた。入ってきた瞬間に一瞬だけ見えた”こちらを睨むような真剣な顔”。その視線を感じていた彼女は、自分がいけないことをしてしまったのではないかと、緊張していたのだ。しかし、おそらく年上の彼の慌てる顔がなんだかおかしくて、そんな緊張はすぐに消えてしまった。
もともと声が大きい方ではなく、緊張したまま話すと、目の前にいる相手にも言葉を満足に聞き取ってもらえない彼女だが、落ち着いたその声は、確実にトリガに届く音になっていた。

一方、女の子の言った言葉の意味を理解できていないトリガ。頭は依然真っ白である。
せっかくの返答も虚しく、会話は途切れてしまった。

「え・・・?あ・・・。えと・・・。その・・・・・・。」

トリガの無意味な言葉が続く。
話しながら、「なんだっけ?僕、さっきなんって聞いたんだ?」という問いかけが、トリガの頭の中でぐるぐると巡った。固まったままのトリガの目線は、不思議そうに首をかしげる女の子の瞳に釘付けになったままだった。
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いかがだったでしょうか(^^;
続きもしっかり制作していくのでよろしくお願いします!(`・ω・´)

でわでわ!(*´▽`*)

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りと456

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