1.3 音程
今回は音程について説明します(*゚▽゚*)
音程の説明の前に、まずは表記について少し補足を入れさせてもらいます(´∀`)
1.3.1 音高のドイツ語式表記
音程や、後の説明の際に、音の高さについて、「上のc」とか「下のc」とか言っていてはどの音のことを言っているのかわからなくなる可能性があります(^^;
そこで、そのわかりにくさを解消するために、本サイトでは音高のドイツ語式表記を採用することにします。
下図2を見てください。
各音の下に書いてある文字が、ドイツ語式の音高の記法になります。
賢明な読者ならばこの図だけで十分でしょう!
こんな感じで、アルファベットの小文字と大文字、及び上付き文字と下付き文字の数字により音の高さを指定します。
おっと!ここで管楽器だけをやっている人には、あまり見慣れない記号がありますね。
「8vb」これは書いてある音よりもオクターヴ下の音を鳴らすという意味です。
これとよく似たものに「8va」というものもあります。
こちらは書いてある音よりもオクターヴ上の音を鳴らすという意味です。
8vbは「ottava bassa(オッターヴァ バッサ)」8vaは「ottava」というイタリア語の略語になっています(´∀`)
音の表記方法についてはこのくらいで大丈夫でしょう(*゚▽゚*)
1.3.2 音程
二つの音の間の高さの差のことを音程と呼びます。
つまり、音程は基準となる音があって初めてわかるのです。
音程は同時に鳴らした場合、別々に(順番に)鳴らした場合、どちらでも測ることができます。
また、この音程の大きさのことを度と呼び、音程を成す二つの音も入れて、その間にある音名の数で表します。
言葉だけではわかりにくいので、下の図3で、具体的に見てみましょう。
この図のように度は決定されます。
下の音を基準に、上の音がいくつ離れているかを考えるとわかりやすいでしょう。
同じ音の音程が「一度」と考えるというのに注意してください(・∀・)
また、図の九度の部分は「c1-d2」となっていますが、これって、音的には二度の「c1-d1」と同じですよね?
なので、転回(後述)の考え方を使って、低い音をオクターヴあげて「c2-d2」として二度と言うこともあります。
まぁ、もちろん、普通に九度とも言うんですが・・・どちらかと言うと、和音でみる際には二度というのが一般的で、旋律の流れの中で音飛びがあるようなシーンの場合には九度という感じでしょうか。
この辺は、本サイトでも使い分けると思うのでなんとなく掴んで言ってください(^^;
ここで、ひとつの疑問が上がります。
図4を見てください。
これらの音、全て三度ですよね?
でも、明らかに音が違います。同じ三度と言っていいのでしょうか?
実はこれらの音、それぞれ別の名前がついていて、左から順に「減三度」「短三度」「長三度」「増三度」と呼ばれます。
このような細かい音程の分類を理解するためには音階の理解が不可欠です。
そのため、この話題については音階の話のあとに触れさせていただきたいと思います(*゚▽゚*)
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